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2008年12月20日
「理性を育てる」1 マザー通信
○ 幸福を探求する羅針盤
物事を判断する場合、感情を利用します。
感情には、良い結果をもたらすものもありますが、正しい判断であるかどうか
不明なことが多いでしょう。
理性を育てる最大の理由は、幸福を知ることに使う手段として、有効だと言えることです。
私達は、自己の利益を優先するように生まれながらDNAに刻まれ、この世に誕生しました。子どもを沢山出産した。母親は、子どもが生まれながら、一定の性格を持って生まれたことを知っています。
生まれて3年の内に与える影響によって、性格の大半は決定されると言われますが、実際は生まれる前に大半が決定しています。
仏教的な見解では、因業によっていると観察されます。
誕生する前の輪廻体験が、既にDNAに、深く影響を与えていると見るわけです。
親や、祖先の影響を受けつつも、誕生の遺伝的影響からは理解しがたい性格も生じますが、その説明は可能となります。
生まれてからの性格が、死ぬまで不変の場合、生まれてからの努力は意味がありません。
全ては、生まれる前に決定されているからと、諦めるからです。
釈迦が説く、無常の真理とは=全ては変化し続けると定義しています。
つまり性格も宇宙自体が無常であるなら、性格も変化するのが正しい見解になります。
ですから、善因善果のために、私達は意思の力を利用して、努力するのです。
善因善果とは、ものごとには、必ず原因があり、その原因が、周囲の環境条件でその原因に相応しい結果をもたらす。という真理より帰結します。
私達は、理性と感情によって行動を起こします。感情に依存する生き方は、不安定で衝動的です。良い結果をもたらすよりも、悪い結果をもたらす感情に支配されがちです。
この悪循環を破る方法こそ、「理性を育てる」ことの目的なのです。
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